インドのデモ、警察に立ち向かうイスラム女性らの動画拡散

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「反イスラム」の国籍法改正めぐり続くデモ インド

ニューデリー(CNN) インドで宗教的少数派の移民に国籍を付与する新法をめぐり、イスラム教徒が対象から除外されたことに抗議しているデモの現場で、警察の暴力に立ち向った女性らの行動が注目を集めている。

イスラム教徒のアイシャ・レンナさん(22)は15日、ニューデリーのジャミア・ミリア・イスラミア大学でデモに参加した。警官隊が催涙ガスを発射しながら突入し、参加者らが一斉に逃げ出そうとする混乱の中で、レンナさんらは仲間の男性を警棒で殴る警官らの前に敢然と立ちはだかった。

この場面の動画が拡散し、称賛の声が集まっている。

レンナさんは17日、CNNとのインタビューで「あの時は同胞を守りたい一心だった」と話した。

警察の暴力は怖くないと言い切り、「最も恐ろしいのは少数派に対する政府の動きだから」と語る。

デモでは警棒で殴られるなどして数百人が負傷したとされ、数十人が拘束された。

新法は先週議会で可決され、ヒンドゥー至上主義を掲げるモディ首相の署名で成立した。イスラム教徒らは「違憲」で「反イスラム的」な立法だと反発し、インド各地の大学などでデモを展開している。北東部アッサム州ではデモ隊が暴徒化し、警察によると少なくとも5人の死者が出た。

モディ政権は不法移民を排除するためとして、国民登録制の導入も始めている。アッサム州で推定190万人が登録簿から除外され、その大半がイスラム教徒だったことから、国内のイスラム教徒はさらに危機感を募らせている。

デモは今週も各地で続き、警官隊との衝突が起きた。しかしレンナさんは、政府が国民を分断しようとしても無理だと語り、「インドはこれからもずっと一つだ」と力を込めた。

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