インド首都の工場で火災、就寝中の43人死亡 施錠されて脱出できず
(CNN) インドの首都ニューデリーの工場で現地時間の8日未明に火災があり、警察や消防によると、少なくとも43人が死亡した。
5階建ての建物は猛火に包まれ、工場内で就寝中だった作業員らが犠牲になった。
消防によると、窓や扉がすべて閉まっていたために、工場内に煙が充満した。窒息死した人もいた。
消防幹部は「誰も外へ出られなかった。鉄製の扉は施錠されていて、我々が扉を破ってようやく中にいた人たちを搬出できた。ガス室状態だった」と振り返る。
目撃者によると、テラスから脱出しようとした人もいたが、そこも鍵がかかっていた。非常階段や防火設備はなかった。現場は玩具を製造するプラスチック工場で、火災は今回が初めてではなかったとこの目撃者は話している。
救助を手伝ったという別の目撃者は、少年たちがビルの屋上から脱出しようとして「助けてください」と叫んでいたと証言する。施錠された窓の前にも大勢の人が集まっていたという。
消防によると、60人あまりは建物から脱出し、負傷者は近くの病院に運ばれた。