ウーバー・イーツ、インド市場から撤退か 地元企業に売却へ
サンフランシスコ(CNN Business) 米ウーバー・テクノロジーズが出前サービス「ウーバー・イーツ」のインド市場からの撤退を検討している可能性があることがわかった。情報筋によれば、同業のインド企業ゾマトとウーバー・イーツ事業の売却について協議を行っている。
価格は約4億ドル(約430億円)で、週内にも発表される可能性があるという。
ウーバーもゾマトも「うわさや臆測にコメントしない」として、両社からコメントは得られなかった。
ゾマトはインドの出前サービス大手。中国アリババ集団の金融関連企業が出資している。
ウーバー・イーツはインド市場に2017年5月に参入し、シェアの拡大を目指してきた。しかし、今年に入りウーバーのダラ・コスロシャヒ最高経営責任者(CEO)はインド市場からの撤退を示唆する発言を行っていた。
コスロシャヒCEOによれば、イーツの戦略としては、大規模な投資を行い、その市場で向こう1年6カ月で1位か2位の地位を確立できると確信できるかどうかを考える。これに当てはまらない場合には撤退することもあるという。
ウーバーに対しては、特に5月の新規株式公開(IPO)以降、採算性を高めるよう圧力が強まっている。ウーバーはこの数年、苦戦していたロシアや中国などの市場からの撤退を進めている。