トランプ氏、ペロシ下院議長に書簡 弾劾手続き巡り非難
ワシントン(CNN) トランプ米大統領は17日、野党・民主党のペロシ下院議長に異例の書簡を送り、同党が主導する弾劾(だんがい)手続きを激しく非難した。
ウクライナ疑惑をめぐるトランプ氏の弾劾訴追案は18日の下院本会議で採決にかけられ、可決されれば上院での弾劾裁判に移る。
トランプ氏は6ページに及ぶ書簡の中で17世紀の魔女裁判に言及し、今の自分より当時の被告らのほうが適正手続きを認められていたと主張。ペロシ氏は「見せかけの厳粛さ」を装っているが、知性ある人はだれも同氏の言うことを信じないなどと述べた。
トランプ氏とペロシ氏はこれまでも衝突を繰り返してきた。10月にホワイトハウスで開かれた会合は、両氏の激しい応酬により途中で打ち切られた。
トランプ氏は書簡で、自身の家族がペロシ氏のせいで深く傷ついているとも訴えた。
民主党は2016年大統領選の結果に対する復讐(ふくしゅう)として、弾劾という「違法で党派主義的なクーデター」を試みているが、次回の選挙で大敗を喫することになるだろうと書いている。
また、ペロシ氏は「無効な弾劾」の手続きを進めることで「合衆国憲法への忠誠の誓いを破り、米国の民主主義に宣戦布告している」と非難した。
書簡には同時に支持者へのメッセージも込めたとみられ、経済政策などの成果に文面の多くを割いている。