トランプ氏の弾劾訴追案、下院司法委が可決 来週にも本会議採決

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弾劾訴追案の採決延期、共和党は反発 下院司法委

ワシントン(CNN) 米下院司法委員会は13日、トランプ大統領を権力乱用と議会妨害の2つの条項で弾劾(だんがい)訴追する案を可決した。来週にも本会議で採決が行われる予定で、トランプ氏は弾劾訴追される米史上3人目の大統領になるとみられる。

司法委員会は2つの条項それぞれについて採決を行い、いずれも民主党が賛成、共和党が反対に回った。前日夕には採決が延期される予想外の展開もあり、弾劾手続きに伴う与野党の激しい対立が浮き彫りになっていた。

民主党はトランプ氏を罷免(ひめん)すべき理由として、大統領がウクライナに政敵の調査を働きかけ、安全保障上の支援とホワイトハウスでの首脳会談を保留したこと、そして自身の不正行為に対する議会の調査を妨害したことを挙げている。

司法委員会のナドラー委員長(民主党)は「きょうは厳粛で悲しい日だ」と言及。下院司法委が大統領の弾劾訴追案を採決したのは50年あまりで3度目だと指摘した。

一方の共和党は、民主党が進める弾劾訴追には政治的な動機があり、大統領の犯罪はおろか、不正を証明することもできていないと主張した。

トランプ大統領は委員会採決の後、民主党が「弾劾を軽く扱っている」と非難。ホワイトハウスは声明で、大統領は「上院で公正な扱いと適正な手続きを受けることを期待している」と述べた。

マコネル上院院内総務(共和党)は前日、FOXニュースの番組で、弾劾裁判に備えてホワイトハウスと緊密に連携する考えを示していた。これに対し民主党は、弾劾裁判の陪審が被告と連携するなど言語道断と切り捨て、マコネル氏が陪審としての役割を軽視していると批判した。

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