プーチン氏、トランプ氏を改めてモスクワに招待 年末年始のメッセージで
ワシントン(CNN) ロシア大統領府は30日、プーチン大統領が各国首脳に送った年末年始のメッセージを公開し、来年モスクワで行われる第2次世界大戦の戦勝記念行事にトランプ米大統領を改めて招待したことを明らかにした。
これによると、プーチン氏はメッセージの中で「ロシアと米国は歴史的に、世界の安全と安定を確保する責任を担ってきた」と指摘。「ロシア政府は国益の相互尊重に基づく2国間関係の正常化や、対等な対話の確立を支持する」と述べた。
プーチン氏はまた、モスクワで開催される戦勝75年記念行事にトランプ氏を招待する考えを改めて伝えたという。
これとは別に、ロシア大統領府は29日、トランプ氏とプーチン氏の電話会談の内容を公開。両首脳が「互いの利益となる問題」について話し合い、「テロとの戦いにおいて2国間の協力を継続する」ことで一致したと明らかにしていた。
ホワイトハウスも30日に電話会談の内容を公開した。電話はプーチン氏からトランプ氏にかけたもので、「米国の情報提供によってロシア国内での休暇中のテロの阻止につながったことに感謝する」内容だとしている。
トランプ氏は大統領就任以来、プーチン氏との異例の友好的な関係を厳しく追及されてきた。昨年には、ロシアが2016年大統領選に介入したとする政府の分析の支持を拒む場面もあった。
トランプ氏は先月、来年5月初めにモスクワで行われる戦勝記念パレードへの参加を検討する考えを表明。このパレードを巡っては、対ドイツ戦勝75周年に合わせてロシアの軍事力を称揚する機会になるとの見方が多い。