コロナ危機の「嵐から脱出」宣言、伊保健相
(CNN) イタリアのロベルト・スペランツァ保健相は25日までに、新型コロナウイルスの国内の感染状況に触れ、根絶へ向けてやるべきことはまだあるが、「危機の嵐からは脱した」との認識を示した。
「イタリアは成し遂げた。政府ではなく国全体が成し遂げた」と国民などの尽力をたたえた。「安全な避難先にはまだいないが、嵐からは抜け出せた」とも強調した。
イタリアは中国に次いで新型コロナに襲われる国となったと述懐。「指示に使えるようなマニュアルも持たず、ウイルスについての勉強をしなければならなかった」とも振り返った。
その上で新型コロナの国際的な感染状況はいまだ懸念を抱かせるものであり、今回の危機が昔の話となるのは効果があるワクチンが開発された時だけだろうと油断を戒めた。
イタリアは新型コロナの感染拡大で欧州で最初の「震源地」ともなり、甚大な被害が出た。同国の民生防衛担当部局は21日に、過去24時間内の新たな犠牲者数は15人で、確認された新規感染者数は128人と報告してもいた。