ハリケーン「エータ」が熱帯低気圧に、中米で大きな被害
(CNN) 中米に上陸したハリケーン「エータ」は4日夕、勢力を弱めて熱帯低気圧に変化したが、少なくとも1人が死亡し、今後も数日にわたって被害を及ぼす可能性がある。
ニカラグアやホンジュラスから雨風や洪水による被害の報告が出始めているが、被害全体を判断できるようになるまでには数日かかる可能性がある。
ホンジュラス当局は4日、同国では少なくとも1人の死亡が報告されたほか、2000人以上が避難したと明らかにした。5つの橋と14本の道路、339軒の家屋に被害が出たという。
エータはカテゴリー4のハリケーンとしてニカラグアに上陸した。米国立ハリケーンセンター(NHC)によれば、上陸時の最大風速は約62メートルだったが、その後は風速約15メートルまで勢力を弱めている。
川が氾濫し、冠水した道路をあるく人々=4日、ホンジュラス/Orlando Sierra/AFP/Getty Images
NHCによれば、勢力は弱まったものの、今後数日は同地域にとどまり続けるとみられており、一部地域では鉄砲水や洪水、土砂崩れなどによって生命が脅かされる危険もある。
ロイター通信がニカラグア災害対策当局の話として伝えたところによると、同国プエルトカベサスでは住宅の屋根が吹き飛ばされたほか、樹木の倒壊や電線の寸断、洪水などの被害が発生した。