メキシコ中間選挙、投票ブースに人体の一部 武装集団の脅威で終了時刻の前倒しも
(CNN) メキシコで中間選挙の投票が行われた6日、北部バハカリフォルニア州の投票ブース少なくとも2カ所で人体の一部が見つかった。
州司法当局の報道官によると、犯罪捜査班が遺体の身元を調べている。
同国では中間選挙の選挙期間中にかつてないほどの流血が相次ぎ、投票日の治安も懸念されていた。
西部シナロア州では同日、複数の投票所が武装集団の脅威により、終了時刻の前倒しを余儀なくされた。具体的には投票箱の強奪や、職員らに対する暴力が報告された。
現地のコンサルティング会社によると、昨年9月に選挙戦が始まってから殺害された政治家は96人に上る。
中間選挙が行われているメキシコの投票ブースで人体の一部が見つかった/Joebeth Terriquez/EPA-EFE/Shutterstock
中部グアナフアト州では投票日の12日前、市長選の候補者が集会の最中に銃で撃たれ死亡した。北部ソノラ州では先月13日、ビラ配布中の市長候補が白昼、銃撃を受けて死亡していた。
ロペスオブラドール大統領は「銃撃ではなくハグを」との公約を掲げて就任したが、国内の暴力は抑制できていない。