国境で引き離された親子、3年ぶりの抱擁に涙 まだ千家族以上が再会できず 米
(CNN) 米国への移住を目指して国境にたどり着き、3年以上も離れ離れにされていたメキシコ人の親子が、このほど国境沿いで再会を果たした。
ブライアン・チャベスさんは母の日の風船を手に、国境へ向かった。母のサンドラ・オルティスさんと最後に会ったのは3年以上前。2017年、当局によって引き離された時、チャベスさんは15歳だった。もう二度と会えないかもしれないと思い、ついに再会できると聞かされても、まだ信じられなかった。
トランプ前政権は移民の流入を阻止する取り組みの一環として、数千家族を引き離した。チャベスさん親子もその中にいた。バイデン政権はそうした親子を再会させる取り組みを進め、このほど第一陣の4家族の再会が実現した。
国土安全保障省のアレハンドロ・マヨルカス長官は、この4家族の再会を大々的に発表していた。今回再会を果たしたのは、母親と息子や娘、別れた当時3歳だった子どもたちだった。
それでも支援団体によれば、まだ1000家族以上の再会が実現していない。同団体のアル・オートロ・ラド氏はツイッターに掲載した声明で「母親たちはメキシコで危険にさらされながら、3年以上も待っている」と述べ、「政治的意思の欠如」が再会を阻んでいると批判した。