イランで大統領選の投票実施、保守派ライシ師の勝利ほぼ確実
選挙戦では、護憲評議会が有力候補を次々と排除したことを受け、ライシ師がトップに浮上した。この動きに批判が広がり、ハメネイ師でさえ一部の失格処分を「不当」と呼ぶ事態となっている。
イランは現在、重要な時期にある。次期政権は新型コロナウイルス禍で悪化した経済危機や、改憲を求める声に対応する必要がある。2015年核合意の復活をめぐる米国との交渉も難航している。
また、81歳のハメネイ師の後継者問題も懸案となる。大統領選で誰が勝利するにせよ、イランの政治体制ではハメネイ師が国家の全主要問題について最終決定を下すことになる。専門家からは、ライシ師が勝利した場合、次期最高指導者就任への道筋がつく可能性があるとの見方が出ている。