パンデミック2度目の冬 東欧で深まる混乱、西欧も不確実性増大

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集中治療室(ICU)の新型コロナウイルスの患者を治療する看護師=ドイツ/Fabian Strauch/DPA/AP Images

集中治療室(ICU)の新型コロナウイルスの患者を治療する看護師=ドイツ/Fabian Strauch/DPA/AP Images

ロンドン(CNN) 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が続く中で2度目の冬を迎えようとしている欧州で、再び症例数が増加している。ワクチン接種が進まない東欧では混乱が拡大、西欧も不確実性が高まりつつある。

この冬は、前回の冬に比べてワクチンが行き渡っているにもかかわらず、世界保健機関(WHO)の20日の発表によると、欧州では3週間連続で症例数が増加した。

特に東欧やロシアでは事態が深刻化し、死者が相次ぐ。欧州疾病予防管理センター(ECDC)によると、ワクチンは接種をためらう人が多く、接種率は24%にとどまる。

ラトビアは21日、欧州連合(EU)加盟国の中で初めてロックダウン(都市封鎖)に踏み切った。同国で2回のワクチン接種を済ませた成人は56%にとどまり、EU平均の74.6%を大幅に下回る。

症例数は西欧でも増えている。ドイツは23日、5月以来初めて、住民10万人当たりの新規感染者が100人に増えた。ベルギーやアイルランドの感染率も急増している。

ベルギー保健相は20日、VRTの取材に対し、同国は感染の「第4波」にあるとの認識を示した。ロイター通信によれば、同国は成人の85%以上がワクチン接種を完了済みで、入院しているのは大部分がワクチン未接種の患者だと当局者は話している。

東欧でも西欧でも症例数が増えた背景として、英オックスフォード大学の専門家は、経済活動を再開して規制を緩和したことや、気温が下がって屋内で過ごす時間が増えたこと、感染力の強いデルタ変異株が主流になったことなどを挙げている。

ただ、ワクチン接種が進んだ西欧では、死者や入院患者は東欧と比較しておおよそ横ばいの状況にある。

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