おのと熊よけスプレーでモスク襲撃の男を逮捕、憎悪犯罪か カナダ
(CNN) カナダ東部オンタリオ州トロント近郊の街ミシサガで、礼拝中のモスク(イスラム教礼拝所)におのを構えて侵入し、熊撃退用のスプレーを発射した男が逮捕された。地元警察は21日の記者会見で、憎悪を動機とした犯行との見方を示した。
容疑者は市内在住の24歳の男。現地時間の19日午前7時ごろ、朝の礼拝中のモスクを襲った。モスクによると、男はおののほかにも多数の刃物を所持していた。
その場にいた信者の男性はCNNとのインタビューで、礼拝が始まってから約7~10分後に「シュー」という音が聞こえたので振り向くと、スプレーとおのを手にした男がいたと話した。最前列の若者が男の手からおのを払い落し、ほかの信者も一斉に駆け寄って男を取り押さえた。
男はスプレーのガスを吸い込んで呼吸困難に陥り、警察が駆け付けるまでの間も無言だったという。
複数の信者がスプレーを吸い込み、軽症を負った。
被告は19日中に保釈審理のため出廷した。捜査当局が調べを進めている。