仏大統領選、現職マクロン氏と右翼ルペン氏が決選投票へ
パリ(CNN) 10日投開票のフランス大統領選は、いずれの候補も過半数獲得の当選ラインに到達せず、中道の現職エマニュエル・マクロン大統領と右翼「国民連合」のマリーヌ・ルペン党首が24日の決選投票に臨む見通しとなった。
仏世論研究所(Ifop)の予想によると、第1回投票の得票率はトップのマクロン氏が28.6%、2位のルペン氏が23.6%となる見通し。投票率の推定値は73.3%で、20年ぶりの低水準となった。
マクロン氏は投票が締め切られた後、「まだ何も決まっていない」と述べ、有権者らに決選投票への参加を呼び掛けた。
マクロン氏はこれまでの世論調査で優位を維持してきたものの、レースはここ1カ月で接戦の様相を強めていた。再選を果たせば、2002年のシラク元大統領以来の2期目続投となる。
ルペン氏の支持率はこの数週間で着実に上昇した。もともと移民やイスラム教徒への強硬姿勢で知られる極右候補だが、今回の選挙戦では穏健化路線を打ち出し、物価対策などを訴えた。
Ifopの予想によると、立候補した12人のうち、3位は直前に支持を伸ばした左翼のジャンリュック・メランション氏で、得票率20.1%。4位は極右のエリック・ゼムール氏で同7%とされる。