仏大統領選、現職マクロン氏と右翼ルペン氏が決選投票へ
敗退が決まった3位以下の候補らは、ただちに上位2人のいずれかに支持を表明した。ゼムール氏が支持者らにルペン氏への投票を呼び掛けたのに対し、メランション氏は「ルペン氏に1票たりとも与えてはならない」と力説。中道左派の社会党、中道右派の共和党の候補らもマクロン氏支持に回った。
マクロン氏とルペン氏の対決は、17年大統領選の決選投票に続いて2回目。前回はマクロン氏が圧勝したが、今回は接戦になるとの見方が強い。
マクロン氏は野心的な欧州連合(EU)政策などで注目を集める一方、国内では反政権運動「黄色いベスト」や新型コロナウイルス感染拡大への対応で評価が分かれ、特に若年層に不満が広がっていた。
一方でロシアによるウクライナ侵攻をめぐっては、マクロン氏が当初の仲介努力で支持率を上げたのに対し、ルペン氏は長年、プーチン・ロシア大統領を称賛してきた立場が不利に働く可能性も指摘される。
Ifopが10日に発表した世論調査によると、決選投票ではマクロン氏がルペン氏を51%対49%の小差で破ると予想されている。