ウクライナ捕虜収容施設攻撃、国連が調査団組織へ
(CNN) ウクライナ東部ドネツク州のオレニウカにある捕虜収容施設に攻撃が行われた事案を巡り、国連のグテーレス事務総長は3日、記者団に対し、事実関係を調べる調査団を組織する意向を明らかにした。捕虜収容施設への攻撃により、ウクライナの戦争捕虜50人が死亡したほか、多数が負傷した。
グテーレス氏はロシアとウクライナの双方が調査を求めていると述べた。グテーレス氏は、調査団が調査を始める前に、ロシアとウクライナが付託条項を受け入れる必要があると付け加えた。
グテーレス氏は、調査団について、犯罪捜査を行うものではないとし、国連は独立したメンバーを探しているとした。
ロシア国防省は7月30日の声明で、ロシアが国連と赤十字国際委員会(ICRC)の専門家を招待したと明らかにしていた。
しかし、ICRCはCNNに対し、現場入りが認められなかったと述べていた。
ウクライナ国防省の情報部門は、収容施設での爆発について、ロシアの民間軍事会社「ワグネル」が実行したと主張した。ワグネルの戦闘員は、ロシアのウクライナ侵攻に関与しているほか、アフリカや中東での紛争にも参加している。
ウクライナ国防省情報部門は裏付けとなる証拠を示しておらず、CNNはその主張について独自に検証できていない。