サウジ、政府批判の米国人に禁錮16年 米国務省が抗議
(CNN) サウジアラビアで同国政府に批判的なツイートを投稿した米国人が禁錮16年の刑を言い渡され、収監された。米国務省が確認した。
禁錮刑を言い渡されたのは、米国籍を持つサアド・イブラヒム・アルマディ氏(72)。収監は米紙ワシントン・ポストが最初に報じた。
国務省のパテル副報道官は記者会見で、「この件に関してはサウジ政府に対し、つい昨日まで高官レベルで繰り返し、強く懸念を伝えてきた」と語った。
パテル氏によると、サウジ側は米大使館への連絡なしに量刑言い渡しの日程を前倒しし、予定されていた期日の数週間前から大使館が出していた出席の申し込みにも返答しなかったため、米当局者は立ち会えなかった。米領事は8月10日以降、アルマディ氏と接触できていないという。
パテル氏は、いかなる場合も表現の自由を犯罪扱いするべきではないと強調した。
米当局者はCNNに、国務省が17日、アルマディ氏の件で駐米サウジ大使に連絡を取ったと語った。