サウジアラビアの女性活動家、ツイッターでの活動で禁錮34年
(CNN) CNNが確認した裁判資料によると、サウジアラビアの女性権利の運動家サルマ・シェハブ氏(33)は15日、ツイッターでの活動を理由に34年の禁錮刑を言い渡された。
シェハブ氏は34年間サウジアラビア国外への渡航も禁止された。
独立人権団体ALQSTによると、英リーズ大学の博士課程にあった同氏は昨年1月に逮捕され、刑事裁判にかけられる前、265日間にわたって取り調べを受けたという。
裁判資料によると、アルシェハブ氏は当初、昨年末に禁錮6年の判決を受けたが、控訴後に34年に増刑された。
ALQSTによると、罪状は「公共秩序を乱し、一般市民の安全と国家の安定を損なおうとする者を支援し、ツイッターで虚偽かつ偏向したうわさを流したこと」だ。
アルシェハブ氏は事前警告なしに数カ月にわたる捜査に「引き込まれ」、その間、独房に監禁されたと裁判で主張した。
また、2児の母である同氏は、子どもと病気の母親の世話をする必要性を考慮するよう裁判所に求めたと裁判資料にはある。
ALQSTの責任者リナ・ハズルール氏はCNNに対し、アルシェハブ氏はリナ氏の姉妹のルジェイン・ハズルール氏や他の思想犯のツイッターでの支持を理由に逮捕されていたことを明かした。ルジェイン・ハズルール氏はサウジアラビアで女性の運転を禁止する法律に反対する著名な運動家を標的とした一斉捜索が2018年5月に行われた後、1000日以上拘束された。
ALQSTは声明で、アルシェハブ氏の判決は「女性のための改革と法体系についてのサウジ当局の主張がごまかしであることを示している」と指摘し、「自由に意見を述べる者を厳しく罰することに執着し続けている」と述べた。