バイデン氏、サウジ皇太子と会談へ 記者殺害に言及するか明言せず

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中東エルサレムでイスラエルのラピド首相(右)とともに記者の質問に答えるバイデン氏/Evan Vucci/AP

中東エルサレムでイスラエルのラピド首相(右)とともに記者の質問に答えるバイデン氏/Evan Vucci/AP

エルサレム(CNN) 中東歴訪中のバイデン米大統領は14日、週内に予定されるサウジアラビアのムハンマド皇太子との会談について聞かれ、2018年に起きたサウジ人記者ジャマル・カショギ氏殺害の件を提起するか明言しなかった。

サウジ指導部との会談は15日に行われる見通し。バイデン氏はカショギ氏の件を提起するか問われ、「カショギ氏についての私の見解は絶対的に明らかになっている。私が人権について質問せずに黙っていたことはない」と答えた。

ホワイトハウスは14日、バイデン氏が15日にサウジ西部ジッダを訪れ、サルマン国王を交えずにムハンマド皇太子と協議すると確認した。

バイデン氏の日程によると、15日夜の二国間会談の際、サルマン国王は約30分だけ同席する。国王の退席後もバイデン氏とムハンマド皇太子は協議を続けるという。サルマン国王の退席については健康上の理由で以前から予想されていた。

複数の米当局者は中東訪問前にCNNに対し、バイデン氏はカショギ氏殺害の件を提起する可能性が高いと指摘。米政権はムハンマド皇太子が責任の一端を認めることを期待していると述べていた。

米国は機密解除された中央情報局(CIA)の報告書の中で、ムハンマド皇太子がカショギ氏殺害を承認したと非難しているが、皇太子は関与を全面否定している。

米国内ではバイデン氏のサウジ訪問や皇太子との会談を巡り、与野党双方から批判の声が上がる。バイデン氏は14日、自身の判断を擁護し、サウジ訪問の目的は米国の国益を促進することにあると説明した。

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