抗議デモ続くペルー、首都リマに警官数千人を配備
ペルー当局に対しては、デモ参加者に向けて銃器を含む過剰な武力行使に及んでいるとの非難の声が上がる。一方警察はこうした主張を否定。自分たちの戦術について、国際水準に適合したものだとの見解を示す。
ただ南部の都市フリアカで今月9日の抗議中に殺害された17人の遺体からは、銃器によるものとみられる傷が見つかった。同市の法医学担当責任者がCNNエスパニョールに明らかにした。
ペルーの首都リマには警官数千人が配備された/Lucas Aguayo Araos/Anadolu Agency/Getty Images
デモ参加者が要求しているのはボルアルテ大統領の辞任と憲法改正、また現在公判前勾留中のカスティジョ氏の釈放だ。一方で危機の中心には、生活状況の改善を求める声がある。そうした要求はペルーの民政復帰から20年が経過した今も満たされていない。
ペルー経済は過去10年で成長したものの、多くの人々はその恩恵にあずかっていない。専門家らは治安や司法、教育等、基本となるサービスが慢性的な不備に陥っていると指摘する。