新型兵器の製造に困難抱えるロシア、旧型投入で継戦能力維持か CSIS報告書

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米国からウクライナへ供与される予定の地対空ミサイル「パトリオット」/Sgt. Amanda Gerlach/US Army

米国からウクライナへ供与される予定の地対空ミサイル「パトリオット」/Sgt. Amanda Gerlach/US Army

数的優位

しかし報告書は、ウクライナと西側の支援国に対し、こうした供給面の問題が戦争を迅速に終わらせるとの期待を抱くべきではないと警鐘を鳴らす。

報告書によればロシアは依然としてウクライナに対する数的優位を保っている。膨大な予備の在庫があるためだ。それは兵力から陸海空の戦力まで、あらゆる指標に共通しているという。

「ロシアの軍事的蓄えに関して、現状の正確な数字は公表されていないが、ざっと見積もって今年2月時点で航空機の総数はウクライナの13~15倍に上る。戦車は7~8倍、装甲戦闘車は4倍だ。海軍の艦隊はウクライナの12~16倍の規模となっている」(CSIS報告書)

数的優位により、ロシアは来年にかけて消耗戦を戦うことが可能になる。多大な物量を戦場に投入し、ウクライナの装備が底をつくまで戦闘を続けるとみられる。

ロシアの数的優位を相殺するには、西側諸国が引き続き技術的に優れた装備をウクライナに供給することが必須だ。

例えばロシアの旧式の戦車は、携行可能な対戦車ミサイル「ジャベリン」に対して脆弱(ぜいじゃく)だと、報告書は述べている。

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