ロシアの装備は「過去に後退」と西側当局者 第2次大戦後世代の戦車も投入

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鹵獲(ろかく)したロシアの戦車を操縦するウクライナ兵士/Ukrainian Presidential Press Service/Reuters

鹵獲(ろかく)したロシアの戦車を操縦するウクライナ兵士/Ukrainian Presidential Press Service/Reuters

(CNN) 西側諸国の複数の当局者は18日、ロシアがウクライナでの戦闘で使用している装備について「過去に後退している」との見解を示した。ロシア軍の配備する戦車の中に、第2次世界大戦後間もない時期に導入されたものが含まれていることが念頭にある。同軍は戦闘で失われた戦車の補充に苦慮している。

同日の状況説明に臨んだこれらの当局者らは、ロシア軍の装備の大幅な増加を確認していないと主張。使用中の装備も比較的古い年代のものだと指摘した。またロシア政府について、今回の戦争でより旧型の戦車への依存を強めていると付け加えた。

具体的には当初使用されていた戦車「T80」、「T90」から、戦闘の経過と共に「T72」へと移行し、今回初めて改修の施された「T55」が投入されるのを確認したという。同様の構図は大砲についても当てはまるとしている。

T90とT80はそれぞれ1992年と76年に初めて導入された。T72の運用開始は72年。T55は第2次大戦後間もない48年の導入だ。

「彼らは装備の面で過去に後退している」と、当局者らは述べた。

当局者らによれば、ロシア軍は依然として兵力に関しても苦しい状況にある。多数の人員の招集は可能なものの、適切な訓練を施すことが今なおできていないのがその理由だ。

比較的小規模な訓練を隣国ベラルーシで行ってはいるが、動員したとされる15万人のうち、中隊レベルの訓練を受けたと当局者らが確認できるのは1万5000人とみられている。

ロシア軍の現状はウクライナに侵攻した当初から低質化していると、当局者らは述べた。

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