中国のロシアへの殺傷兵器提供、現時点で証拠なし NATO事務総長
(CNN) 北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は18日、これまでのところ中国がロシアに殺傷能力のある兵器を提供していることを示す証拠は見られないとCNNに明らかにした。
ストルテンベルグ氏は「我々は非常に注視している。これまでのところ中国がロシアに殺傷能力のある兵器を提供しているという証拠はない」と述べた。
「我々のメッセージは非常に明確だ。ロシアのプーチン大統領の違法な戦争を支援することは大きな過ちとなるだろう」とも述べた。
ウクライナにおける戦争をめぐっては、中国は中立を主張し、平和を呼び掛けてきた。その一方でロシアの侵攻を非難したり、ロシアにウクライナからの撤退を公に要求したりすることは拒んできた。中国とロシアの首脳は3月に会談した。
米インド太平洋軍のアキリーノ司令官は18日、下院軍事委員会でロシアと中国の連携は「非常に憂慮すべきこと」と懸念を示した。「ロシアと中国は自分たちの戦略的目標を達成するためには手を組んだ方が良いと認識している。懸念すべき状況だ」と説明した。