韓国はウクライナ紛争で「非友好的」 ロシア大統領府報道官
(CNN) 韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領がウクライナに軍事支援を行う可能性を示したことを受けて、ロシア大統領府のペスコフ報道官は19日、ウクライナでの紛争をめぐり韓国がロシアに「非友好的な立場」を取っていると非難した。
尹氏はロイター通信とのインタビューで、ウクライナで民間人への大規模な攻撃があれば、同国に殺傷能力のある兵器を送ることを検討すると述べた。この発言はウクライナへの兵器提供に反対してきたこれまでのスタンスを初めて変えるものだ。
尹氏の発言について尋ねられたペスコフ氏は「残念なことに、韓国は一部始終でかなり非友好的な立場を取っている」「もちろんこの紛争にますます多くの国を引きずり込もうとする試みがあるだろう」などと述べた。
また「間違いなく兵器の供給開始はこの紛争へのある程度の関与を間接的に意味するだろう」とも指摘した。
訪米を来週に控える尹氏は「民間人への大規模な攻撃、虐殺、深刻な戦争法違反など、国際社会が容認できない状況がある場合、人道支援や資金援助などだけにとどまるのは難しいかもしれない」とロイター通信に語った。
尹氏はさらに「国際法と国内法に反して侵入された国を守り、復興させるための支援の範囲には制限がないだろう」との考えを示した。その上で「だが、戦争当事国との関係や戦況を考慮しながら最も適切な措置を取る」と述べた。
尹氏は来週、米韓同盟70周年に合わせて訪米し、バイデン大統領と会談する予定。