「ウクライナにふさわしい場所はNATO」 事務総長がキーウ訪問、侵攻後初

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キーウで共同記者会見を行うNATOのストルテンベルグ事務総長とゼレンスキー大統領=20日
/Alina Yarysh/Reuters

キーウで共同記者会見を行うNATOのストルテンベルグ事務総長とゼレンスキー大統領=20日 /Alina Yarysh/Reuters

(CNN) 北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は20日、ウクライナの首都キーウ(キエフ)で同国のゼレンスキー大統領と会談した。「ウクライナにふさわしい場所はNATOにある」などと述べ、同国のNATO加盟を支持する姿勢を前面に出した。

ストルテンベルグ氏のウクライナ訪問は昨年2月のロシアの侵攻開始後初めて。同氏はロシア軍による民間人の虐殺が行われたとされるキーウ近郊のブチャも訪問した。

会談後、記者会見したストルテンベルグ氏によると、ウクライナが旧ソ連時代の装備などを「NATO基準」に移行させる「複数年にまたがる支援構想」をゼレンスキー氏と協議した。移行を進めることで「NATOとの完全な相互運用を確保できる」という。

ロシアの侵攻以来、NATOはロシアの容赦ない攻撃を受けるウクライナに軍事支援を行い、防衛を強化するなど、同国にとって主要なパートナーとなっている。

ストルテンベルグ氏は昨年2月以降、NATOが「650億ユーロ(約9兆5700億円)の軍事支援を含め、計1500億ユーロを超える支援を行ってきた」と説明。また加盟国が現在、戦闘機や装甲車両を提供していると指摘した上で「NATOは必要な限りウクライナと共にある」と述べた。

一方、ゼレンスキー氏は、ストルテンベルグ氏の訪問はNATOがウクライナと共に新たな章を始める準備が整っていることの表れだと述べた。

ウクライナのNATO加盟についての政治的な決断に「客観的障壁はない」とも指摘し、早期加盟に改めて意欲を示した。

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