インドネシアで人質になったNZパイロット、新たな映像で「無事」と報告

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武装勢力のメンバーに囲まれたニュージーランド人のフィリップ・メーテンズ氏=3月/West Papua National Liberation Army/Reuters/FILE

武装勢力のメンバーに囲まれたニュージーランド人のフィリップ・メーテンズ氏=3月/West Papua National Liberation Army/Reuters/FILE

(CNN) インドネシア東部、ニューギニア島パプア地方で武装勢力の人質になっているニュージーランド人パイロット、フィリップ・メーテンズ氏の新たな映像が公開された。同氏はこの中で「私は今も生きている。無事だ」と話している。

メーテンズ氏は黒いTシャツにショートパンツ姿で非武装の現地男性2人の間に座り、カメラに向かって1分半、最初はインドネシア語、次に英語で話している。

「こんにちは。きょうは2023年4月24日、月曜日。(同地方ンドゥガ県の)パロ空港で拉致されてからほぼ3カ月だ」と述べた後「見ての通り、私はまだ生きている。健康状態は良好で、よく食べ、飲んでいる」「ここの人々と生活を共にしている。必要に応じて一緒に移動し、席を並べ、休養を取っている」と報告した。

続いて「インドネシアは先週からこの地区に爆弾を投下している。その必要はないからやめてほしい。私にとっても、ここのみんなにとっても危険だ。支援に感謝する」と訴えた。

犯行グループの「西パプア民族解放軍(TPNPB)」は映像に添えた声明でニュージーランド政府に対し、同氏の解放に向けた交渉を仲介、主導するよう要請。インドネシア当局にはパプアに対する軍事作戦の停止を求めた。

TPNPBの報道担当者は「パイロットの釈放は軍事作戦でなく、交渉を通す必要がある。インドネシアのジョコ大統領はンドゥガ県での作戦を即刻停止するべきだ。さもなければニュージーランド人パイロットの命が危ない」と述べている。

TPNPBは定期的にメーテンズ氏の状況を報告してきたが、居場所は公表していない。国軍による同氏の捜索作戦に反発を示し、先週は兵士ら少なくとも13人を殺害したと発表した。

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