サイクロンでインドネシア漁船が難破、乗組員11人を6日後に救助 豪北西部沖
(CNN) 先週オーストラリアを直撃したサイクロン「イルサ」の影響で、インドネシアの漁船2隻が難破し、乗組員のうち11人が6日後になって救助された。
オーストラリア海上保安局(AMSA)によると、イルサは約10年ぶりの強い勢力で同国西部を直撃した。難破した漁船2隻の乗組員のうち、11人は同国北西部ブルームの西約300キロにある小さな砂の島まで泳いでたどり着いた。
その後、食料も飲み水もないまま1週間近く生き延び、オーストラリア国境警備隊(ABF)のパトロール機に発見されてヘリコプターで救助された。
2隻目の漁船には少なくとも10人が乗っていたとみられる。サイクロンで船が沈没した後、乗組員の1人は30時間泳ぎ続けてこの島に到達した。残る9人の生存は絶望視されている。
AMSAが公開した写真には、乗組員らが白い砂浜に立ち、上空の救助ヘリに手を振る姿が写っている。近くには破損した船も見える。
CNN提携局によると、救助されたグループはブルーム市内の病院へ運ばれた。