ウクライナ、ロシアの臨検を「海賊行為」と非難
(CNN) ロシアが13日に黒海で民間の貨物船に対して臨検するなどしたことについて、ウクライナは「意図的な攻撃」であり「海賊行為」だと非難した。黒海からの穀物輸出をめぐる協定が先月破綻(はたん)して以降、同海域の航路をめぐる対立の最新の事例となった。
ロシア政府は、パラオ船籍の貨物船がウクライナに「禁制品」を運んでいないことを確認するために停船させたと説明している。
ウクライナは国際社会に対して、ロシアの行動を犯罪として認識するよう求めた。
ウクライナのポドリャク大統領府長官顧問はSNSへの投稿で、ウクライナのイズマイール港に向かう途中だった民間貨物船に対する意図的な攻撃と強制的な臨検は国際海洋法に対する明白な違反、海賊行為であり、他国の海域における第三国の民間船舶に対する犯罪だと指摘した。
黒海からの穀物輸出の安全な航路を認めていた協定からロシア政府が離脱して数週間、ロシアとウクライナの双方が船舶や港湾を標的にした攻撃を行っている。