フィレンツェで噴水の像によじ登り破損、独観光客を拘束
(CNN) イタリア中部の古都フィレンツェで4日、16世紀につくられた「ネプチューン(海神)の噴水」の像によじ登り破損させたとして、ドイツ人観光客の男性(22)が拘束された。
市当局によると、像の損害額は5000ユーロ(約80万円)と推定される。
警察が確認した防犯カメラの映像などによると、男性は4日午前1時すぎ、保護フェンスを乗り越えて噴水の縁に立ち、さらに馬の脚の部分に飛び乗って馬車の土台に到達した。
フィレンツェ市長は22歳のドイツ人観光客の写真をX(旧ツイッター)に投稿した/Florence Mayor Dario Nardella via X
外側にいた友人2人が写真を撮った後、男性は降りる途中で再び馬の脚を踏み、破損させた。警報が鳴ると同時に、3人は逃走したという。
男性は文化遺産や景観の破壊、不正利用などを禁じた市の条例に基づいて起訴される。有罪となった場合は罰金を科され、市内への立ち入りを禁止される可能性がある。
この噴水では2005年、何者かが像に登ってネプチューンの手の部分を破損させた。当局はこれを受けて防犯カメラを設置していた。
2005年にも同様の行為によりネプチューンの手が破損した/Francesco Bellini/AP
市内のバザーリ回廊でも先月、ドイツ人観光客らが壁にスプレー塗料でサッカーの落書きをしたとされる被害があった。