ネタニヤフ氏、停戦拒否の姿勢貫く CNNとのインタビューで
(CNN) イスラエルのネタニヤフ首相は12日、CNNとのインタビューでパレスチナ自治区ガザ地区全域での停戦について、人質全員が解放されない限り同意しないとの強硬姿勢を改めて示した。
ネタニヤフ氏はインタビューで、ガザ住民を避難させるためにより長期の戦闘停止を検討する可能性を問われ、「それは一時停止ではない」「ハマスは要するに自分たちへの戦闘がやむように、延々と停止が続くことを望んでいる」と述べた。
ハマスによる先月7日の奇襲攻撃を阻止できなかった責任を自身が取るかという問い掛けには、難しいが正当な質問だとしたうえで、戦争が終わった後に答えるとの構えを示し、「今必要なのは勝利という目標に向かって国家を団結させることだ」と主張した。
ガザ地区でイスラエルが目指すのは(1)ハマスを破壊し、再び奇襲攻撃を仕掛けるような能力を奪うこと(2)戦後のガザにテロが復活しないようイスラエル軍が管理すること(3)ガザを統治する文民当局が非武装化と非過激化に同意することだと説明。パレスチナ自治政府はこの条件を満たさないとの認識を示した。
ガザ地区最大の病院、シファ病院への攻撃をめぐっては、同病院がハマスの司令部になっているとする主張を繰り返し、民間人の退避を改めて要請した。イスラエル側が退避ルートを設けていると強調し、「患者たちを連れ出せない理由はない」と述べた。
イスラエル軍は12日、退避ルートが開設されたと発表したが、赤十字国際委員会はこのルートで退避できた者はいないと報告している。
ネタニヤフ氏はまた、イスラエルがガザ北部の住民に南部への避難を指示したことで、民間人の死者数は抑えられていると主張した。