ガザで約20万人が自宅失う、住宅の45%が破壊か損壊 国連
(CNN) 国連人道問題調整事務所(OCHA)は12日までに、イスラエル軍とイスラム組織「ハマス」の交戦が続くパレスチナ自治区ガザ地区での居住環境に触れ、住宅の少なくとも45%がこれまで破壊あるいは損壊の被害を受けたと報告した。
今月4日時点でのデータとなっている。最多で20万人の住民が自宅などを失ったとも述べた。
ガザは世界で最も人口密度が高い場所の一つ。欧州連合(EU)の行政執行機関、欧州委員会によると、ガザの多くの地域では100平方メートルあたりの住民は500人以上となっている。
軍事衝突に伴うガザ住民の日常生活上の困窮は深まっており、北部地区では先月11日以降、停電に見舞われ、燃料も払底。病院の3分の1は業務停止を強いられ、運営の維持が可能な病院も確保できる電力が限られ、麻酔処置や清潔な水の入手がかなわない苦境にある。
ガザに唯一あった発電所は燃料不足に直面しており、北部の海水淡水化施設も稼働能力がそがれた。住民の数十万人規模が必要とする飲料水も尽きている。大半の下水処理施設も機能していないという。