ナワリヌイ氏の「囚人交換」交渉、生前に行われていた 側近が主張
(CNN) ロシアで獄中死した反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏の側近の一人、マリア・ペフチフ氏は26日、ナワリヌイ氏が存命で刑務所内に収容されていた際、「囚人交換」によって交換を行う決定が下されていたと明らかにした。
ペフチフ氏によれば、ロシアのプーチン大統領は2月初め、殺人の罪でドイツで服役中の連邦保安局(FSB)の将校と、2人の米国の民間人とナワリヌイ氏とを交換するとの提案を受けた。
ペフチフ氏によれば、ナワリヌイ氏の交換の提案は、ロシアのオリガルヒ(新興財閥)のロマン・アブラモビッチ氏が行った。アブラモビッチ氏は欧米当局者との非公式の交渉役として活動していたという。
ペフチフ氏は、アブラモビッチ氏に対して、いつ、どのような状況で、どうやってプーチン氏に情報を提供したのか詳細を尋ねた。返答はなかったものの、否定もしなかったという。
ペフチフ氏によれば、2月15日夜の時点で交渉は最終段階にあった。
ナワリヌイ氏は2月16日に刑務所内で死亡した。
CNNはこうした主張を独自に確認できていない。
ドイツ政府の報道官は、囚人交換の報道に関する質問には「現時点ではコメントできない」と述べた。
ロシアのペスコフ大統領報道官は、囚人交換に関する質問に対して、「そうした合意については何も知らない」と述べた。