インドで列車が暴走、運転士なしで70キロ走行
ニューデリー(CNN) インド北部で25日、列車が運転士のいない状態で約70キロ走行する事案があった。当局者によると、列車は最高で時速約74キロに到達した後、非常ブレーキなどを使って停止させた。
列車の走行をとらえた動画はSNSに投稿されて注目を集めた。動画には駅のホーム付近の線路を高速で走る列車の様子が映っている。
負傷者はなく、列車は最終的に非常ブレーキと線路上に石を置く手段を使って停止させ、大事故は免れた。
ジャム・カシミール州の鉄道当局が26日、CNNに語ったところによると、列車は同州のカトゥア駅から1時間半ほど走行し、パンジャブ州のホシアルプル地区で停止した。
理由は不明だが、列車の運転士が2人とも下車した直後に列車が発車したため、2人は乗車できなかったという。
重力の力を借りるため、列車は上り勾配のある線路に誘導したと当局者は話している。
今回の事態を受けて少なくとも4人が停職処分となり、カトゥア駅で調査が続けられている。
インドでは2018年4月、乗客およそ1000人を乗せた列車が暴走する事案が起きていた。
この時は線路上に木製のウェッジを置いて列車を停止させた。乗客にけがはなく、列車は約2時間遅れで終着駅に到着した。