飢えと渇きで死亡の子ども15人に ガザ地区
(CNN) パレスチナ保健省は3日、パレスチナ自治区ガザ地区北部で飢えと渇きのために死亡した子どもが15人に増えたと発表した。
CNNは子どもの死者や死因について、独立した立場からは検証できていない。
ガザ北部のカマル・アドワン病院では「発電機や酸素が停止して医療体制も脆弱(ぜいじゃく)なことから、栄養失調と下痢で集中治療を受けている子ども6人の命も危ぶまれる」とガザの保健省は述べている。
同病院では燃料不足のため先週から夜間の保育器と酸素供給がストップして以来、死者の数が増え続けているという。
国連児童基金(ユニセフ)は3日に声明を発表して緊急行動を促し、ガザ地区に支援物資を安定供給できる複数の搬入路の確保を要請。「ユニセフのような人道支援機関は人道危機を覆し、飢餓を防ぎ、子どもたちの命を救うことができなければならない」と強調した。
ユニセフはさらに、カマル・アドワン病院ではここ数日で子ども少なくとも10人が脱水と栄養失調のために死亡したと述べ、「ガザに残った数少ない病院のどこかでさらに多くの子どもたちの命が危険にさらされ、それ以上に多くの子どもたちが一切の治療を受けられずにいる可能性が大きい」と指摘。現状を「人為的で予測可能かつ防止可能だった」と形容し、直ちに行動を起こさなければ子どもの死者は急増する恐れがあるとして危機感を示した。