イランのイスラエル攻撃、約5時間続き収まる 米分析
(CNN) イランが13日夜に踏み切ったイスラエルへのドローン(無人機)やミサイルの大規模攻撃で、米政府当局者は約5時間続いた攻撃は14日未明には収まったようにみられるとの情勢分析を示した。
イスラエル軍の民間防衛司令部は14日未明、市民に対し避難場所近くでの待機要請を解除した。攻撃が起きるとの差し迫った脅威が低減したとの判断を示すものとみられる。
米政府当局者は、発射されたドローンやミサイルの数は14日未明になって減った兆候があるとした。その上で、さらなる攻撃につながり得る動きへの監視は続けている。
ただ、対レバノン国境付近では同国の親イラン組織「ヒズボラ」が14日未明、多数のロケット弾をイスラエル北部へ浴びせる攻撃を仕掛けた。
イスラエル軍のハガリ報道官は14日未明、イランは自国内から多数の地対地ミサイルをイスラエルへ向けて発射したと説明。大半をイスラエル国外で撃墜したと述べた。
幾つかがイスラエル領内に落下し、同国南部の軍基地への着弾もあったと明かした。施設への被害は軽微とした。イスラエル空軍機が国外で10発以上の巡航ミサイルを、多数のドローンも国外で迎撃したとも続けた。
一方、イスラエルの救急医療組織(MDA)は、イランの攻撃が直接の原因となった負傷者が発生したとの情報はないと述べた。
攻撃が起きてMDAが手当てを施した住民らは計31人としたが、避難場所へ向かう際やパニック状態に陥った際に負ったものとし、いずれも軽傷だったとした。
MDAはこれより前に、イランの飛行体を迎撃するミサイルの破片が当たった7歳の少女が頭部に重傷を負い、病院へ搬送されたとも伝えていた。