ネタニヤフ政権の任期全う、信じる国民は3分の1 世論調査
(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区でイスラム組織「ハマス」の壊滅作戦を進めるイスラエルのネタニヤフ政権が4年の任期を全うすると考えている同国国民は、全体のうちの約三分の一にとどまっているとの世論調査結果が25日までに発表された。
一方で、過半数は、イスラエル軍と戦うイスラム組織「ハマス」はパレスチナ問題への新たな国際的な関心を引き付けることに成功したと判断していた。
ネタニヤフ首相率いる現政権は2022年末に発足。歴代の政権を見た場合、早期の選挙などに訴えず任期を満了した事例は極めて少ない。
今回調査は同国のシンクタンク「イスラエル民主主義研究所」(IDI)が今年の3月31日~4月3日にかけて実施。調査結果によると、政権が任期いっぱいを務めると回答したユダヤ系は36%、アラブ系は38%で大きな違いは見られなかった。
ネタニヤフ政権と同じ右派系とされるユダヤ人の回答者では、任期完遂を予想したのは44%で、左派系や中道派系の同様の意見より多かった。中道派系では24%で、左派系では19%だった。
今回調査は、男女の計755人を対象に電話やインターネットで実施。ユダヤ人は約606人で、アラブ系は149人だった。