夜間に2度の空爆で40人死亡、がれきの下敷きも救助の術なく ガザ中部
(CNN) イスラエル軍が夜間にパレスチナ自治区ガザ地区中部で行った2度の空爆で、40人以上が死亡したと現地の病院が伝えている。
アクサ病院によると、同病院には1回目の空爆の死者29人の遺体が運ばれた。うち9人は子どもだった。一方、アウダ病院には2回目の空爆の死者11人の遺体が搬送されたという。
目撃者によると、1回目の空爆があったのは現地時間の14日午前1時ごろ。続いて数百メートル離れた場所が、同2時45分ごろ空爆された。
1回目の空爆ではヌセイラトの4階建ての建物が破壊され、今もがれきの下敷きになった人たちの捜索活動が続いている。この建物の庭には数十人が避難していたという。
CNNの映像には、死傷者がアクサ病院に運び込まれる様子が映っている。数人の子どもの遺体ががれきの中から収容される映像もあった。
家族の無事を祈って積み重なったがれきを取り囲み、捜索救助活動を見守る人たちの姿も見える。しかし救助隊がコンクリート片を取り除くために必要な装備はない。
犠牲者の中には、南部ラファから避難してきたばかりの人たちもいたという。
CNNの取材に応じた目撃者のアシュラフ・ジャレエスさんは「誓って言う。この人たちは罪のない民間人だ。みんな地面にうずめられた。子どもたちも。女の子が7人いる。彼らが何をしたっていうんだ?」と訴えた。
シャレエスさんは友人のハッサン・オベイドさんのためにテントを設営していた。オベイドさんはイスラム組織ハマスとは無関係だったとシャレエスさんは言い、オベイドさんの名を呼びながら「彼は今夜、ここに寝泊まりしていた。そこへ住宅が倒壊して、50人以上が下敷きになった」と話した。