夜間に2度の空爆で40人死亡、がれきの下敷きも救助の術なく ガザ中部

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民間防衛隊によれば、捜索救助活動は燃料も装備もない困難な状況で行われている/Majdi Fathi/NurPhoto/Getty Images

民間防衛隊によれば、捜索救助活動は燃料も装備もない困難な状況で行われている/Majdi Fathi/NurPhoto/Getty Images

別の男性、ハムダン・カレジャさんは「私の子どもたち、女の子も男の子も、がれきの下敷きになっている。妻も」と証言した。カレジャさんの父の遺体はがれきの中から収容された。

ガザ中部の民間防衛隊は、捜索救助隊が「燃料も装備もない極めて困難な状況で活動している」と述べ、生存者発見のため、ブルドーザーや燃料などを提供してほしいと国際社会に呼びかけている。

現場ではまだ何十人もの人ががれきの下敷きになっているという。「4家族ががれきの下敷きになった。それに加えて建物の中や周辺に避難していた家族もいる。100人以上の人がいた」(民間防衛隊)

サマ・アロウシャさんという少女は、午前1時ごろ爆発音が聞こえたと証言。「みんながパニックに陥って様子を見に来た。私の友達の家が全壊していた。誰も助けることができない。ここに5人の友達が閉じ込められている」と話す。

一家で7回も避難を繰り返しているという男性は言う。「きょうだいが寝泊まりしていた場所が攻撃されたと連絡があった。6人家族全員、罪のない民間人だ。きょうだいとその妻、4人の子ども」

男性はきょうだいの名を呼んだ。返事はなかった。

現場で涙を流す女性がいた。ウム・マフムードさん。「きょうだいは退避を強制されてラファから3日前にここへ来た。そして行方が分からなくなった。彼も妻も5人の子どもたちも、誰ともつながっていない。ラファから来た、ただの避難民で、デイルアルバラで滞在場所を探していた」

2時間後、2回目の空爆で、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)運営の学校が攻撃された。

学校にいたナジャ・アブ・ダヘルさんは訴える。「安全な場所はどこにもない。私たちがどこへ行っても彼らが追ってくる。私の息子は殺害された。親類の3人も。彼らは真夜中に攻撃してきて子どもたちを逃げ惑わせ、ガラスを粉々に打ち砕く」

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