ガザ北部でイスラエル軍の攻撃続く 病院で備蓄切れの危機も
(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区北部からの情報によると、ガザ市近郊など数カ所で18日夜以降、イスラエル軍の攻撃が相次いだ。北部にある病院の責任者は、物資不足の窮状を訴えている。
現地のジャーナリストからCNNへの報告によると、ガザ市の東側に位置するダラジ地区で民家1棟が砲撃を受け、6人の死者が出た。同地区の学校でも砲撃で3人が死亡、数人が負傷した。
また、ガザ北部のカマル・アドワン病院の責任者は19日、CNNとのインタビューで、北部ではアウダ病院が占拠された今、完全な医療サービスを提供しているのはこの病院だけになったと指摘。同病院には18日以降、約60人の遺体と負傷者200人以上が運び込まれたと述べた。医療物資が底を突きかけ、物資不足のために死亡した負傷者もいると訴えた。
病院のスタッフが不足し、燃料の備蓄も残り少ないという。同責任者はさらに、北部ジャバリヤの難民キャンプから数人の遺体を受け入れたと述べ、イスラエル軍が救急車を狙い撃ちしたために病院へ搬送できなかった負傷者らが死亡したと主張。「困難で厳しい状況だ」「病院周辺の砲撃は日夜を問わず続き、スタッフを恐怖と不安に陥れている」と語った。
CNNはイスラエル軍に、ガザ北部の作戦に関する最新情報を問い合わせている。イスラエル軍はこれまで、救急車への狙い撃ちを否定してきた。