プーチン大統領と李強首相、両国の関係深化を称賛 ウクライナ戦争続く中
(CNN) ロシアのプーチン大統領は21日、中国の李強(リーチアン)首相とモスクワで会談し、両国の通商関係の「繁栄」を称賛した。西側諸国との対立が激化する中、両国は連携を強化している。
プーチン氏は李氏に対し、ロシアと中国が経済と人道の分野で大規模な共同計画を「今後何年も継続していく」との見解を示した。クレムリン(ロシア大統領府)の会談記録が明らかにした。
李氏は4日間の日程でロシアとベラルーシを訪問中。中ロ首相の会談は毎年定期的に開かれているが、ウクライナ軍が2週間前にロシア南西部クルスク州へ越境攻撃を仕掛けて以降、中国の高官がロシアを訪れるのは今回が初めてとなる。
ウクライナでの戦争が始まってから、国際社会による広範な経済制裁を受けるロシア政府は、中国の市場や物品、投資への依存を一段と強めている。ロシアと中国は共に相手国を西側に対抗する重要な勢力と見なす。
ロシアのミシュスチン首相との会談で、李氏は中ロ関係について「いかなる第三国も標的としていない」と強調した。
両首相は「特定の国々」が「新興市場と途上国の集団的な台頭」を妨げていると指摘した。両国は通常、米国とその同盟国に対してこのような見方を共有している。
中国外務省が公開した会談記録に、ウクライナでの戦争への言及はなかった。
ミシュスチン氏は李氏に対し、ロシアと中国が「困難な外的状況下にある」と述べ、西側諸国から「あり得ない前提に基づく不当な制裁」を押しつけられているとの認識を示した。