イスラエル、ガザ中部で数千人のパレスチナ人に避難呼び掛け
(CNN) イスラエルは北部国境でレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラと交戦する一方、パレスチナ自治区ガザ地区で、イスラム組織ハマスに対する軍事作戦を継続している。
イスラエルは、昨年10月のハマスによる奇襲以降、ガザで広範囲の爆撃と地上作戦を行っているほか、ガザへの支援物資の流入に厳しい制限をかけているため、ガザでは人道危機が悪化している。
ヒズボラは最近のイスラエルに対する攻撃について、ハマスやガザ地区のパレスチナ人への連帯を示すものだと説明している。
イスラエル軍はガザ中部デイルアルバラに逃げてきた数千人のパレスチナ人に対して避難するよう指示した。
イスラエル軍はX(旧ツイッター)への投稿で、安全のために即座に西部に避難するよう指示した。
現地の記者はCNNの取材に対し、現地では五つの学校が避難所となっているほか、テントや家屋もあると述べた。現地には約4万人がおり、その多くは南部ラファなどガザの他の地域から戦闘を逃れてきた人たちが大部分だ。
避難指示についてどれだけの人数が認識しているのかは不明。現地の記者によれば、インターネットに接続できる人なら誰でもSNSへの投稿やメッセージのスクリーンショットを撮影し、メッセージアプリ「ワッツアップ」を通じて、他の人々に通知したという。
パレスチナの保健省やイスラエル当局によれば、120万人分のポリオのワクチンがガザに届けられた。
ガザの下水から先月、ポリオが検出されており、何千人ものパレスチナ人がポリオに感染する危険にさらされていることになる。
ガザの保健省によれば、25日午前までの24時間で、イスラエルの軍事作戦により、少なくとも71人が死亡したほか、112人が負傷した。