イラン、性急な行動は「取らない」 ハマス幹部の殺害めぐる報復で
(CNN) イランの首都テヘランでイスラム組織ハマスの最高幹部ハニヤ政治局長(当時)が殺害されたことを受けてイランが約束している報復攻撃について、イラン政府が性急な行動は取らず時間をかける考えであることがわかった。イラン精鋭部隊の革命防衛隊(IRGC)の報道官が明らかにした。
国営メディアは20日、報道官の発言として、「時間は我々に味方しており、この対応のための待機時間は長引く可能性がある」と報じた。
IRGCの元総司令官モフセン・レザーイー氏は20日、テヘランでCNNの取材に答え、「イランの行動は非常に計算されたものになるだろう」と述べた。
中東地域は、ハニヤ氏のほかレバノンのシーア派組織ヒズボラの司令官も殺害され、緊張が高まっている。
イスラエルはヒズボラの司令官の殺害については関与を明らかにしている。しかし、ハニヤ氏の殺害をめぐっては肯定も否定もしていない。
この二つの殺害をめぐり、イランやその代理勢力はイスラエルを非難し、報復を約束している。中東地域での全面戦争の勃発を阻止しようと、数週間にわたり外交的な綱渡りが続いている。