ガザで死亡の人質6人、イスラエル軍が銃創発見 死因めぐり疑念強まる
テルアビブ(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区から人質6人が収容されたことを受け、イスラエルのテルアビブで22日、抗議デモが行われた。デモ隊は人質解放に向けた合意を要求するとともに、遺体収容の報に悲しみの声を上げた。
デモに参加していたダニエルさん(48)は、6人の悲劇的な運命を知り、生きた状態で奪還できない人質が他にも出ることが懸念されているとコメント。CNNの取材に「生存が確認されていた人質を取り戻す必要がある」と語った。停戦と人質解放に向けた交渉が停滞する中、戦闘を継続しても「さらなる棺(ひつぎ)が彼らと我々の元に届くだけだ」と訴えた。
人質6人の死亡時の状況について現時点で公式の説明はない。
イスラエル国防軍(IDF)は22日、初期の法医学検査の結果、6人全員が銃で撃たれたことが示唆されていると明らかにしたが、銃撃による傷が死因になったかどうかは断定していない。IDFは今回の検査結果は暫定的だとも強調した。
IDFはまた、人質6人の遺体の隣で、人質を拘束していたイスラム組織ハマスの戦闘員のものとみられる4人の遺体が見つかったが、遺体に銃撃の証拠は発見されていないと説明した。