ハマス、バイデン米大統領による停戦案の実施のみ希望 仲介役に強調
(CNN) エジプトの首都カイロでの交渉を終えたイスラム組織ハマスの代表団は25日、パレスチナ自治区ガザ地区の停戦と人質解放をめぐり、ハマスは7月2日に合意した協定案の実施のみを望んでいると強調した。この協定案はバイデン米大統領が提案していた。
ハマス政治局のイザット・リシュク氏は声明で、イスラエルに対し「バイデン氏の演説と国連安保理の決議で述べられた内容に基づき、7月2日に合意された内容に従う」よう要求したと述べた。
ハマス幹部のオサマ・ハムダン氏は20日、アルアクサ・テレビに対し、イスラエルは「合意を受け入れるにあたり新たな条件を設定し、以前に合意した内容を撤回した」と非難した。
ハムダン氏によると、新たな条件には、エジプト境界沿いにあるガザ南部の緩衝地帯(通称・フィラデルフィア回廊)でのイスラエル軍の再配置、エジプトとガザとの境界にあるラファ検問所の非パレスチナ人による管理が含まれていた。
ハマスの代表団は再交渉に向け仲介役と会談した後、現地時間25日夜にカイロを出発した。
リシュク氏は声明で、いかなる合意にも「恒久的な停戦、ガザ地区からの完全撤退、住民の居住地への帰還の自由、救援と復興、そして真剣な人質交換」が含まれなければならないというハマスの姿勢を強調した。