英チャールズ国王、キャドバリーとユニリーバの王室御用達認定を終了

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英国のチャールズ国王/Chris Jackson/Getty Images

英国のチャールズ国王/Chris Jackson/Getty Images

ロンドン(CNN) 英チャールズ国王は、菓子・飲料メーカーのキャドバリーと食品・日用品大手ユニリーバの王室御用達の認定を終了した。ユニリーバは「マーマイト」や「ベン&ジェリーズ」などのブランドを所有している。

チャールズ国王は先週、即位後2番目となる認定リストを発表した。このリストに含まれるブランドと企業は王室サプライヤーとして認定され、パッケージに王室の紋章を入れることを許される。

しかし、このリストにキャドバリーやユニリーバは含まれていなかった。キャドバリーは19世紀のビクトリア女王の治世以降、認定を保持してきたチョコレートメーカーだ。

王室の慣例に従い、両社の認定が終了した理由は明らかにされていない。

ユニリーバと、キャドバリーの親会社モンデリーズは、2022年にロシアがウクライナに全面侵攻を開始した後もロシアでの事業を続けているとしてウクライナ政府から批判されていた。今回の決定の6カ月前には活動家団体「B4ウクライナ」が国王に対し両社の認定を取り消すよう求める公開書簡を送っていたが、それが今回の認定終了の理由だったという兆候はない。

王室御用達認定制度は15世紀に始まった。王室御用達が認定された企業などで作る「RWHA」によると、現在500以上のブランドや企業が認定を受けている。一度に発行される認定の有効期間は5年間。各認定は期限切れとなる前年に見直される。

モンデリーズは声明で、今回の決定に失望しているとしながらも、これまで認定を受けてきたことを誇りに思っており、決定を完全に尊重すると述べた。

一方、ユニリーバは同社のブランドが王室に製品を供給してきた長い歴史と、直近ではエリザベス女王から授与された認定を非常に誇りに思うと述べた。

ユニリーバは10月、ロシアの子会社を現地メーカーに売却し、同国での事業を終了したと発表した。

モンデリーズはロシアに三つの工場を持ち、クッキーやスナックを販売している。これに対し、従業員や投資家、活動家はボイコットをしたり、販売中止を求めたりしている。同社は昨年、自給自足のサプライチェーン(供給網)を確立し、ロシアでの事業を「独立」させると発表していた。

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