ノルウェー、ロシア人乗組員の船舶を拿捕 海底ケーブルに「深刻な被害」与えた疑い

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捜査のためノルウェー・トロムソに入港した同国籍の船舶「シルバー・ダニア」/Rune Stoltz Bertinussen/NTB Scanpix/AP

捜査のためノルウェー・トロムソに入港した同国籍の船舶「シルバー・ダニア」/Rune Stoltz Bertinussen/NTB Scanpix/AP

(CNN) ノルウェーの警察は1日までに、ロシア人の船員が乗る船舶を拿捕(だほ)した。ラトビアとスウェーデンの間に位置するバルト海のファイバーケーブルに「深刻な被害」を与えた疑いがあるとしている。

ノルウェー北部トロムソの警察は1月30日夜、ラトビア当局の要請に従い当該の船舶「シルバー・ダニア」 の所在を特定した。同船は31日午前にトロムソの港湾に入港した。警察が声明で明らかにした。

警察は船上で捜索や取り調べ、証拠の確保を実施しているという。

警察によるとシルバー・ダニアはノルウェー船籍だが、乗組員はロシア人。ロシアのサンクトペテルブルクとムルマンスクの間を航行していた。

シルバー・ダニアの所有者らはCNNの取材に答え、自分たちはケーブルの損傷に関与していないと述べた。

過去1週間で、破壊行為を実施した疑いで拿捕された船舶はシルバー・ダニアで2隻目。

同様の事案は2022年後半から立て続けに発生している。破壊されているのはバルト海の海底に沿って伸びる欧州向けのインフラで、天然ガス用のパイプラインや電気、データを送るケーブルがこれらに該当する。

ロシアはこれらの破壊行為に関与しているとの疑惑を否定。先週には英ロンドンのロシア大使館が北大西洋条約機構(NATO)を名指しし、「『ロシアの脅威』という架空の前提」に基づいて海軍力と空軍力を増強していると批判していた。

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