ウクライナ兵、米ロ首脳会談に沈鬱な反応 「プーチン氏の攻撃再開は止められない」
ウクライナ保安局(SBU)の高官(32)はより楽観的で、トランプ氏の「鋭敏な気質」を称賛した。
「今回の場合、最善の解決策は強い立場から侵略国を交渉の席に引きずり出し、ウクライナ軍に本物の米国製兵器を提供して、ウクライナ兵は軽視すべき存在ではないと示せるようにすることだろう」と話す。この高官はコールサインの「バンキル」で身元を表記するよう求めた。
過酷な戦争が3年続いている状況だが、バンキルは「祖国防衛への思いは薄れておらず、どんな裏合意があろうと揺るがない」という。
![第38独立海兵旅団で従事する「ミュージシャン」/Courtesy Musician](/storage/2025/02/14/85687b11e35e6ac3d213812d582936b1/call-sign-musician-1-thumbnail.jpg)
第38独立海兵旅団で従事する「ミュージシャン」/Courtesy Musician
ミュージシャンのコールサインでの表記を求めた兵士は、状況は急速に動いているものの、「この戦争がすぐに終結するとは思えない」と語った。
「ロシアは少なくともドネツク州を奪取するという目標を達成するまで、戦力蓄積のために作戦を一時停止することさえしないと思う」とミュージシャン。彼の所属は第38独立海兵旅団で、現在はドネツク州ポクロウスクで戦闘に従事している。
戦闘が停止されれば「一息つける。3年が経過し、皆、疲労困憊(こんぱい)しているからだ」とも語った。
「次に何が起きるかの方が重要だ。軍や軍事情勢が引き続きどのように展開するのか、現状の国境を強化するために我々が何をするのか。その後になって、どのように終戦を迎えるかが見えてくるだろう」