ウクライナ兵、米ロ首脳会談に沈鬱な反応 「プーチン氏の攻撃再開は止められない」
(CNN) 疲弊しながらも毅然(きぜん)と3年近く自国を防衛してきたウクライナ兵たちは、トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領の電話会談を沈鬱(ちんうつ)な気持ちで受け止めている。規模で勝る米ロ両国がウクライナの運命を決め、ウクライナは蚊帳の外に置かれる可能性がある。
CNNは13日、ウクライナ軍の要員3人に電話で話を聴いた。ゼレンスキー大統領は、ウクライナ抜きで交渉された和平合意には応じないとの考えを示している。
ドネツク州リマン方面で戦う第66機械化旅団のボロディミル・サブリン大隊長(36)は、「プーチン氏が再び我々を攻撃することを阻止する術はない。州をもう一つ、あるいはさらに多く占領するだろう」と指摘した。
「欧州や米国の支援がなければ、いま和平を結んだところで数年後には戦争が起きる可能性が高い」とサブリン氏。
「我々が戦争に勝てば、ロシアは今後数十年、他国を攻撃できなくなる。もし我々が負け、占領された領土を失った状態で和平を強いられる結果になれば、ロシアは次々に戦争を開始して領土を占領し、民間人を同化するだろう。こうした民間人はロシア側でその後の戦争を戦うことになる」と語る。