ロシア参謀総長、クルスクを交渉材料とするウクライナの計画は「破たん」 86%奪還か
(CNN) ロシアのゲラシモフ参謀総長は12日、ロシア西部クルスク州を交渉の材料として利用するウクライナの計画は破たんしたと主張した。
ゲラシモフ氏によると、ロシアは同地域の86%を奪還し、数百人のウクライナ兵を拘束したという。この発言は、昨年8月のウクライナ軍によるクルスク侵攻以降、ロシアのプーチン大統領が同州を初めて視察する中で行われた。
同氏はまた、ウクライナ側がクルスク州を侵攻することでロシア軍の進軍を食い止め、同軍をドンバスから引き離す狙いをもっていたと指摘したうえで、「敵のこの計画は完全に破たんした」と語った。
同氏は同州にいるウクライナ兵が包囲されているとしているが、CNNはこれらの主張について独自に検証できていない。
プーチン氏は、同州の「完全解放」を可及的速やかに実現することを目標に挙げ、ウクライナとの国境沿いに「緩衝地帯」を設ける可能性に言及した。
軍服姿でロシア国営テレビに登場したプーチン氏は、クルスクで捕らえられたウクライナ兵はすべて「テロリスト」として扱われると述べた。
ウクライナは昨年8月、クルスク州へ「電撃的」に侵攻した。しかしその後、奪った領土の保持に苦戦し、同地での支配は最近になって急速に後退している。