日本から帰国の米国人、11人に新型ウイルス陽性反応 クルーズ船に乗船
(CNN) 米ネブラスカ大学医療センターは20日、日本に停泊しているクルーズ船から下船して米国に帰国した13人のうち、11人から新型コロナウイルスの陽性反応が出たと発表した。
発表によると、同施設に搬送された患者13人の検査を行った結果、11人に新型コロナウイルスの陽性反応が出たことを、米疾病対策センター(CDC)が確認した。残る2人は陰性だった。
同病院の隔離対策を指揮している専門家によると、患者のうち数人は日本で行った検査で陽性反応が出ていたが、検査結果がはっきりしないままだった患者も数人いた。
数人は軽い症状が出ているが、それ以外の人に症状は出ていないという。
米当局は同病院に対して17日に、新型ウイルスの陽性反応が出ていたり、陽性の可能性が高いとされたりした患者13人の受け入れを要請した。
13人は2週間にわたって日本に停泊しているクルーズ船に乗船していた。
患者のうち3人は、CDCの指示で2005年に設置された生物隔離病棟に入院している。残る患者は同病院の敷地内にある別の検疫センターに滞在している。
同病院は2014年、エボラ熱の患者3人の治療に成功した実績があり、感染性の高い重症急性呼吸器症候群(SARS)などの感染症に対応できる施設がある。